ほんとは火曜日にこれアップしたかったんですけど、仕事がある日はなかなかね。 春ドラもそろそろ終盤になってまいりましたが、今期のドラマはこの地味な一作に特別賞一票です。
堺正章の「無理な恋愛」。 肝ジンの恋愛の方は、せっかく、かえでさんに告白しちゃったけど、あんまり進展ない様子。 (ここらへんがまた若い子の恋愛話とは異なるもの。) しかし先週から別な次元で、また新たな展開が。
このドラマのよさは、一重に堺正章演じる元アイドル歌手にして、今レコード会社社長の立木正午さんです。
この立木正午さんて、なかなか元スターだけあって、イキな感じのおじ様になってます。
彼が想いこがれるかえでさんってのも、非常~に庶民的で、別に高嶺の花って存在でもないんですよね。
確かに年は離れてるけど、かえでさんだって、36?ですか。 世間ではけして若いとは言えない年。
いまだに再現ドラマしかやれない3流女優だったんだから。 むしろステイタスなら、ずっと彼の方が上。
でも彼にとっては、そんなのカンケーねえ。 かえでさんは突然現れた天使か女神かー てなぐらいに大切な人なんです。 この大人の純情一途がちょっとかわいい。
しかしかえでさんには、すでに龍彦という年下の彼氏がいる。 これがまた微妙な存在なんですね。
作家志望ではあったようですが、今じゃ、ただのプー太郎。 とても安心して将来を託せる相手じゃなくて。
子供っぽくて、自分勝手でこっちはちょっと振り回し気味。 立木さんとは、まったく正反対なタイプなわけだ。
この龍彦と立木さんの会話のやりとりがまたなんか、フツーの恋のライバルとは違ってね、なんかおもしろいんですよ。 そしてちょっと考えさせられる。
先週かな。 「なあ、おっちゃんと俺とどっちが、かえでを幸せにできるんやろ?」と珍しくちょっと弱気にわざわざ訪ねてきた龍彦。 また、それが「anan」みたいな雑誌に書いてある特集見せて言うんだから笑っちゃうね。
おっちゃんは俺と違って、何でも持ってるもんなあ・・って、自信なく言う龍彦に、立木さんが言うじゃないですか。
「俺は確かに今はおまえより持ってるものは多いかもしれない。 だけどそれは、これから減ることはあっても、
増えることはもうないんだ・・ おまえはこれから、いくらでも増やしていくことができる。 それが、若さっていうもんだ・・」
このさりげないシーンにanbeln、ぐっときちゃいました。
団塊世代の元気と哀愁と、余裕と本音。 若いライバルへの温かい目線。 そんな立木さんに影響されて、かえでさんも龍彦もちょっとづつ変わってくんですねえ。 今まで、なあなあでやってた女優業も、遅咲きのメジャーを目指して、売り込みに奮闘するかえでさん、再現ドラマ監督の、夢の映画の脚本を書き始める龍彦。
おっちゃんに負けちゃいられないってとこですよね。
しかし肝心の立木さんの方は・・龍彦に言った言葉が本当になっちゃって・・・アララ・・
また哀愁ただようーの方になってしまったー さて、来週、最終回はどうなるんでしょうかねえ?
と、もうちょっと旨くまとめたかったんだけど、電話が入った!
仕事終わった、これからパソコン取りに行く~って、いつもの人から。
よって、これにて終わり。 私の好きなもう一人の団塊さんの話は次回に。