意外とハマった「脳男」

月曜日の鑑賞です。  ジムのレッスンまで時間があったので、なんか映画でも見ようかなって行ったとこ、
ちょうど時間的によかったのが、この「脳男」。  予告編では、ちょっと興味そそるようなグロ映像に、美しい
生田斗真くん・・ 興味は引かれたけど、どうもレビュー欄を読むと、賛否両論って感じですか。
まあ、日本映画だし・・ あまり期待せずに、時間つぶし程度に入ったのですが。
これ、期待しないとこがよかったのか、私は意外とー   ハマりましたかねっ。 
 
 
最初から、ちょっとグロ映像じゃないですか。  なんだか女性のようなのが、椅子にしばられ、開けた口から
舌を引き出されたかと思うと、それをグッサリ、バッサリ・・・  ぎゃぁ~! 思わす目をそむけたくなるよな。
それを笑いながら楽しんでるのが、 おや若い・・・ え? 女子~? ってなとこでちょいびっくり。
そして、それが何だったのかって思ってると、もう冒頭から、あの路線バスの爆破炎上ですよ。
 
無差別殺人、連続爆弾殺人犯ー  このサイコパスな犯人の正体がなんと女の子ですかあ。 
 
しかし、そんなこと、忘れさせるくらい、この犯人を演じる二階堂ふみちゃんてんですか? (私は「ヒミズ」観て
ないし、知らなかったのよ。)  もう、鬼気迫る、ぶっ壊れた演技が、たまんなかったです。
 
そしてこのサイコパスに相対するのが、感情を持たぬ、だけどいちおう正義の(?)脳男、演じるのが、
生田斗真くん!   まぁ~ こちらも、意外なハマりで、主役2人は圧巻でした。
 
脳男とは、よくそんな名前つけましたなあ。  当初、爆弾犯の容疑者として捕えられた彼でしたが、
調べていくうちに、実は、彼は犯人じゃなくー  むしろ悪を許せぬ正義の殺人ロボット、必殺仕事人?
アハっ、まあ、そんな感じで、現場にいたのは、むしろ犯人を殺そうとしてたんですねえ。
 
 
この脳男に絡むのが、同じく悪は許せぬ熱血刑事の茶屋さん、演じるのは江口洋介
そして、精神科医の鷲谷先生、演じるのが松雪靖子。 
この2人がちょっと古臭い感じー なんてご意見もありましたが、うふっ、確かに・・ そんな感じもありました。
 
確かに・・・、この2人が絡むことで、ぐっと昔ながらの「日本映画」っぽいとこありますな。
特に、この精神科医の先生、精神科医なら、もっとクールでいた方がいいんじゃない?って、思うほどに、
至極人間くささを感じましたね。   ちょっと甘っちろくて、イライラっともしてきた。
 
江口さんの熱血刑事もねえ~  昔ながらの・・・ まあ、だけど江口だから許そうってか。
人間的感情がないという「脳男」のキャラを、際立たせる分にはいいのかな。
 
 
全体的にはちょっと漫画チックな感じですね。 だいたい、ほんとに「脳男」みたいな人って存在するのか?
感情ってもっとも根幹的なもんだし、そんなのがないってあるのかなあ・・・
 
そして、あのサイコパス犯。  頭はいいかもしれないけど、女子2人だけで、あんな大がかりな事件やれる?
いろいろ準備しなきゃいけないじゃないですか。  それに護送車を襲って、脳男を奪還って。
あの・・ よくアメリカ映画に出てくる、訓練されたテロリストでもなきゃ、女子2人で、あんなことやれるー?
あんなとこで、あっさりバンバン撃たれちゃう警官って何よー って、ツッコみどこもあるんですが。
 
まあ、そこは映画ですから。  はい。。 そんな細かいとこを忘れさせるほど、(忘れちゃいないが。)
二階堂ふみちゃん、よかったですよ。  もう、終いにゃ、憎ったらしくて、憎ったらしくて。
オマエこそは、殺られちまえー って感じでしたよ。
 
 
だから、最後の最後に、脳男が、犯人を殺そうとすると、「ダメ~ もう誰も殺さないで~  あなたは、
殺人ロボットじゃないのよ~! 」 なんて叫ぶ松雪精神科医に、 何をー今さら~ って、私しゃ、
どっちらけたよ。    するとサイコパスの手には、爆弾のリモコンスイッチがー  ・・・・
あー、だから、も~!!って、とこに、江口刑事・・ じゃない、茶屋刑事の銃弾が、犯人を撃ちぬく。
 
 
本来はこれも問題でしょうが、こちらは感情隠さぬ茶屋刑事。  仲間も大勢犠牲になって、コイツだけは
生かしちゃおけねえってとこでしょうか。   何発も撃ち込みましたねえ・・・ あ~・・・
(この件は、隠匿されるだろうな。)
 
まあ・・・ この子みたいなのは、殺されてもしょうがないんじゃない・・? ってか、更生とかありえないでしょ。
脳男がいるなら、また生まれながらの、「サイコパス」ってのも、いるんでしょうかねえ。。
人を殺すことにも何の痛みも感じない、むしろゲームのように楽しんでいるような。
(まあ、コワイっ)
 
最後のエピソードも痛いよね。  この精神科医の先生が、必死に治療にあたってた患者の少年。
しっかり更生したかと思えば・・・・   
 
 
なんだか、ちょっとネタバレが多かったですかね。   まだもう少し上映されてるようなんで、止めとくか。
 
まあ、サスペンス好きな私としては、期待しなかった分も楽しかったですよ。 
 
これ、ハリウッドでリメイクしても面白いかも。  ホラーのリメイクはダメだけど、この手の話なら、上等かも。
 
そして、このダークヒーロー、脳男・・・ またシリーズ2として、やらないかしら?
 
生田斗真くんも、ほんと頑張りましたよー。  あの美しい顔に鍛えた肉体、ガチバトル。 
いや~  そそられます~   また観たい気もします。 
 
 
では、今日はこのへんで。  ( え~ もう3時~?!)