今年のアカデミー賞 「アルゴ」 やっと観た。

最近、夜中でも地上波のTV放送もしてくれなくなっちゃったんで、映画好きじゃないと、あんまり興味ないかも
しれませんが、今年もアカデミー賞が発表されましたね。  今年のノミネートは結構粒揃い、どれがとっても
おかしくないって感じだったかしら。 (って、ほぼ何もまだ見てないんですけど。。 まあ、感じです。)
その中で、選ばれたのが、この「アルゴ」。  選ばれる前からなんとなく興味は沸いたのですが、ちょうど
映画行ってる状況じゃない時に、上映されてたもんで、行きそびれたと思ったら、今回の再上映です。
せっかくの機会になったので、観てきました。
 
 
お話しはご存じかしら。  1979年に実際に起きた事件をもとに、ほぼノンフィクションって言っていいのかしら。
しかし、このことは、しばらく長いこと、ずっと封印されてたみたいですよ。 また、なんで今これをやるのかなって
のがイマイチわかんないんですけど、ノンフィクション(?)ったら、意外とこれが、ゼロ・ダークサーティの
対抗馬だったのかしら。
1979年・・・今もニュースの話題に上るイランでは、ちょうど今の中東みたいな大革命があったんですね。
たぶん、私もニュースなんかで見ていたとは思いますが・・・ いかんせん、まだその頃の私には、世界情勢が
どうたらー よりも自分の周りのことで精一杯であんまりわかってなかったでしょうね。
 
 
イランとアメリカの確執ってこのあたりから・・?  テヘランアメリカ大使館が襲われ、52人もの人質が
囚われた。  そして、その最中、6人の大使館員がカナダ大使邸に逃れたわけですね。
しかし、逃れたといっても、いつまでも安心できるわけじゃない。  見つかれば即処刑さえ考えられる。
カナダ大使さんだって、かくまった罪ー とか言ってどうなるかわかったもんじゃない。
まあ・・・ 恐ろしいけど、当時のイランってそんな野蛮な状況だったの・・・?!
なんだかそれを象徴するかのような、街中にぶら下がったクビ吊り死体など・・・ (あれは処刑だったの??)
こちらも緊張感をあおられます。 
 
さあ、そこでこの6人を一刻も早く救出せねばー って、本国ではいろんな作戦が練られてたんですね。
 
そして、なんと決まったのが、ありえない「アルゴ脱出大作戦」とでも言っちゃいましょうか。
いや~ 映画のハリウッド、アメリカだからこそ思いついた作戦ですねえ。
彼らを映画の撮影スタッフとして、イランを下調べに来たことにしちゃって、一緒にそのまま帰りましょって
ことにしちゃう。   「アルゴ」って架空の映画のタイトルだったんですねえ。
 
 
当初はやっぱ、ありえないしょ~って反対もあったようですが。  でもね、私も「自転車で、国境越え作戦」よりも
こっちのがよかったと思いますよ。   だって簡単に言うけど・・そんなアスリートでもない人が、いきなり
自転車で長距離、しかも普通の路じゃないとこを通ったり、このど緊張感の中で、体力気力的にも困難すぎると
思うのよ。  私なら、絶対ダメですね。。  それよか、アルゴ脱出大作戦でしょ~
 
 
ーと、この指揮をとるのが、CIAの人質救出作戦のエキスパート、トニー・メンデスさん。
演じるのが、この映画の総指揮者でもあるベン・アフレック。 いちおうイケメンさんかもしれませんが、私的には
イマイチ、タイプじゃなくて、映画観るのも初めてかしら、もしかして。。
 
しかし、なんとも・・・ 淡々としておりますなあ。 (そういうキャラ?) 
う~ん、 こういう映画だと、普通主人公って、もっとキャラ立ちしてるんだけど、あえてこれ・・?
そうですね、この映画、やはりノンフィクションって感じで、映画自体が淡々としております。
 
しかし、このウソの大芝居をうつに、舞台裏も結構なことやってますねえ。 そのへんは面白かったかな。
ほんとに、用意周到にやってますね。  脚本も絵コンテもしっかり作って、まあ命がけの作業ですからね。
 
そして舞台をテヘランに移してからは、徐々にこちらにも緊張感がー  
最後までイラン政府をだまし通せるかー
はたして、この救出作戦は成功するのかー  (いや、もうわかってるっちゃ、そうなんだけど。)
随所随所にドキドキっとさせてくれます。 
 
 
うん、けして退屈はしなかったですね。  あの最後の最後の空港のシーンは、ほんともそうだったの??
いや、これはやはり映画だから??  やっぱ、最後の最後の空港で正体がバレて、危機一髪ってとこが
映画っぽかったな。  はいっ、早く、早く~ 飛行機、離陸しろよ~って、こっちも言っちゃう。
 
しかし、アカデミー賞にしてはー  なぜにこれが?って、ちょっとわかりづらいとこも。
特に日本人ですから。 イマイチ、ピンとこないかもしれない。
他にもいろいろあるのにね。  冒頭で書いたように得に今年は。
私的には、「リンカーン」か、「レ・ミゼラブル」あたりかと予想してたんですけど。
 
 
でも、ちょっと興味深かったかな。  へえ、ベン・アフレックってこういう人なんだあって。
俳優よりも、作る側の方に才能がある人なのかしら?
グッドウィルハンティング」も、この人の作品?  ちょっと次回注目してみよっと。
 
 
まあ、観れてよかったです。  この後、また続々ノミネート作品も公開されるみたいですね。
ほんとはどれがよかったのか、また比べてみたいかな。