しょぼいっ、リメイク・オーメン

ホラー映画大好きanbeln、映画館まではあまり足を運ばないんですが、TVではよく見ています。
夜中に見る邦画ホラーはマジコワって感じなのですが、洋画に関しては、イマイチおもしろいと思っても、眠れなくなるほど怖いって思うのは、早々ありません。 そんな中でかつてマジ怖って思った洋画が3つくらいあるのですが、その中のひとつがオーメンだったんです。

お若い方、知ってます? 悪魔の子ダミアンですよ。 生まれた時に亡くなってしまった我が子の代わりに
(なぜか病院にいた)神父さんから、この子を代わりに育ててみないかって渡された男の子の赤ちゃん。 
普通はもっとその前によーく、考えませんか?って思うんだけど・・ すぐ承諾してしまったお父さん、奥さんにも秘密のまま、我が子として見せて、育てるんですね。 しかしその子が5つになった時(オリジナルではもうちょっと小さかったような・・?)、身辺で不可解な事件が起こりはじめ、奥さんまで我が子に疑いを持ちはじめ。。 そこでお父さんの調査開始。 ついに知る我が子ダミアンの正体。 そして衝撃のラストに突き進んでいくんですが。。


もう当時TVで見た時はそれはそれは怖かったんですよ~ 


で、昨日見たのは、30年ぶり?にリメイクされた新しいオーメン。 でもオリジナルに結構忠実というから、
久し振りにあの怖さを味わおう~って、やるやるって聞いた時から楽しみにしてたんです。


★★

しかし・・・・・・ まず主役のお父さん(外交官なんだっけ?)、顔見た時からダメ~
この人誰?って感じよ。 (マスクつけたみたいな。。顔が定まらない。)
これオリジナルはあの名優、グレゴリー・ベックが演じてたんですよっ。
奥さん役もなんだかB級な顔なんだよなあ。。 
そしてダミアン。 この子だけはなぜか存在感ある、まさに悪魔の子みたいな顔してんですよー。

だけどね、これがまたオリジナルの子はすごくかわいかったんです。 
ほんとにこんな愛くるしい子が悪魔なのー?って感じな、そのギャップがまたよかったんですよ。 
こんな憎たらしい顔のダミアンじゃ、神父に、殺せと言われてもあんまり同情できないじゃないですか。

と、役者からダメ出ししちゃうよ。


ストーリーはオリジナル通り、懐かしい(ってのか。)見たことある場面も出てくるんですが。
なぜかっ、コワくな~い! それは単に私がストーリーを知ってるから・・じゃなくて、何だろう?


演出の問題かなあ。 たとえば、私がもっともビビったダミアンの実の母が眠っているという墓地のシーン。 
お父さんが、お墓を掘りおこしてお棺を開けちゃうんですが。 それをじっと山犬たちが見てるんですよね。。 
そしてその骨の正体を見た時のショックと同時に襲い掛かかる山犬の群れ。
昨日の映画ではたった2匹。 それもどっから来たの?っていきなり登場。
なんか悪魔の使いじゃなくて、フツーに犬に襲われたような感覚しかなかった。
あのシーンは重要な見せ場で、もっとも怖いシーンのひとつですよ。 オリジナルではもうドキドキしちゃったんですけど、なんかこれ、すごいフツーだった。


それからそうだ、乳母、乳母。 これがまたオリジナルではほんと怖かったんですよっ。
天使のようなダミアンに比べて、まさに悪魔の使いって感じの。 見るからに。
それが今回、ここだけミア・ファローさんですか? 有名女優使っちゃって。 
この人がまたちょっと美人系で全然コワくないんですよ~ ミスキャストだ~!


というわけで誰にも共感できず、演出はものたりなく・・ 全然入れなかった。
衝撃のラストも知ってることとはいえ、あの俳優じゃあ、どうでもよくて・・


オーメンをDVDで借りようかなって思う方、絶対オリジナルの古いのを借りてください。
これだと、オーメンが全然違うB級作品になっちゃってるから。
ほんとにビビりかい方はぜひ、オリジナル見てねー。 あれはホラーの傑作です。


さて、anbeln、今日もお休みなの? いえいえ、今週はやっとお仕事始まったんですよ。
今日は日雇いじゃないよー。 見晴らしのいい高層ビルに行ってきます。

それじゃあ。