誰にでもありそうなこの危うさ・・「紙の月」最終回

どうも。。 週明けてまたお疲れanbelnですが。。 昨夜も遅くまで・・・「紙の月」最終回を見てました。
もう、見てる人はとっくに見ちゃったでしょうが、火曜日は「チームバチスタ4」を見てたもんで、いつも再放送で
見てたのよ。  その、バチスタ、今日も見ながら・・・あらっ、知らないうちに寝ちまったよっ。
最近、こんな日も多い。  TV見ながら気がつけば落ちてるっ。。  やっぱ、早起きはきついわな~ 
 
さて、ソチオリンピックで、2週間もあいちゃって、放送どうなっちゃったのよって思ったら、昨夜ようやく、
見れました。。  しかし、このドラマは、深夜にじっくり・・しっくり見る方があってるかな。
NHKドラマは秀作が多いと思いますが、このドラマも、心の中にシュ~っと入ってくるような、ただの、
サスペンスでも恋愛でもない・・・ 不思議な感覚のドラマでした。
 
 
銀行勤めの、平凡なパート主婦が、一人の若い男子に出会い、女に目覚めちゃったとこから・・・ いつしか、
顧客の金に手をつけ、気がつけば1億円の横領と・・・ このスキャンダラスな衝撃的な事件をベースにしたら、
いろんな作り方ができるでしょうが、このドラマはけして、そこの部分の話じゃないんだよねえ。
 
 
演じるのが、ブレンディの珈琲のCMくらいしか最近は見てなかった、80年代アイドル原田知世さん、
久しぶりですが、お~っと、デビュー当時のショートカットがまだ似合う、この透明感が、この役にはぴったり。
ドラマは、過去と現在を行ったり来たりしながら、彼女と、そして学生時代の友達の今も映しながら、
三者、三様の心のヒダに触れていくー といった感じだ。
 
どのエピソードもけして遠い話じゃなく、ちょっと道を間違えれば誰でも陥りそうな、その迷路よ。
 
主人公の梨花さんも、けしてお金が欲しかったわけでもなく、若い男子と恋に落ちたけど・・・
ほんとに欲しかったのは、彼だったのか、どうかもわからない。
うまく言えないが、誰にでも起こりそうなこの危うさ・・・ そこを丁寧に描いてたような気がする。
 
 
このドラマ、最初から見てなかったのでわからないが、最終回で見た、梨花さんの旦那も・・ とてもいい人だ。
もっと、自分が前から彼女としっかり向き合っていたら・・・と言ってたけど、そうじゃなかったのか。
その心の空白な部分に、あの若男子が入ってきたのでしょうかねえ。
こんないい旦那がいて・・・もったいないなあって、また思っちゃいましたわ。
 
そう。。 このドラマには、誰も悪人はいない。  彼女に結果的に貢がせて、最後は彼女の元を去る
若男子にしてもさ。。  けして計算づくの悪男でもないんだよねえ。
みんなどこか危うい迷路にハマッテしまったかのように。。
 
なんか最後まで余韻を残す、久しぶりにじ~んときたドラマでした。
 
 
これ、映画にもなるそうだが・・・ ここまで丁寧に描いたドラマくらいのものができるでしょうかねえ。。
 
やっぱりNHKドラマは良いっとな。