夫婦の相性ってあるわなって、「海猫」感想

年末になると、TVもスペシャル企画が多くなりますが、ゴールデンタイムのスペシャルドラマもいいんですが、
意外と楽しみなのがまた深夜映画です。
ここんとこ続けていろんなのやってるじゃないですか。 さて昨日(って今日になるのか。)見たのは、「海猫」。
主演は伊藤美咲佐藤浩市仲村トオルって、これだけ聞いてもちょっと見たかったんだよね。
そして一人の女をめぐって二人の男。 佐藤浩市仲村トオルにはさまれて・・っちゃ、現実だったら、すげえ嬉しい?!  しかしこのお話はちょっとそんなあま~いムードじゃなかったですね。


佐藤浩市演じる漁師の邦一のとこに、愛されて嫁いできた薫(伊藤美咲)。 愛する人のため、一生懸命漁師の妻になろうとはするんだけど・・ いかんせん、船酔いとかしちゃうし、体力的にもちょっとついてけないみたいなんですよね。 きれいなだけで、か弱い嫁になんだか、はがゆくてイライラしてくる姑。 だんだんとげとげしくもなっちゃって。。 そんな薫の様子をちっとも察してやらない邦一。
幸せになるはずだった結婚生活はいつしか薫にとって、つらいものになってくる。。
そこに現れたのが、仲村トオル演じる邦一の弟、広次。
無骨な兄貴とは正反対の芸術家肌のちょっと優しい感じ。 どうもこの広次さんも薫さんに一目惚れだったみたいですねえ。 美人は得だ。 彼の熱い想いを知らされて、揺れていく薫・・

さてさて、この結末はどうなるものか、はたして薫はどちらを選ぶのかー と、思ったら、結局彼女はどちらも
選ばれなかったんですねえ。。  と、悲劇が待っていたのだが。


しかし私が思うに、この悲劇の始まりはそもそも薫が邦一の嫁になったことじゃなかろうかと。


この話の登場人物たちは、別に誰も悪くないんですよね。 邦一は海の男で、そんな甘~い感じはないですが、女心にうとい分、男気はあるし、それなりに魅力はある。(まっ、佐藤浩市だから。)
姑だって、別に悪い人じゃないんですよね。 ただ、自分が漁師の妻としてたくましくやってきたのに比べると、
あまりにも違いすぎる嫁にイライラしちゃうのもわからなくはない。 それに息子の邦一のことはすごくかわいいみたいだから、余計こんな嫁もらってえって気持ちになっちゃうのかもね。


薫もそんなかわいそうな女でもない。 自分が好きで嫁に来たんだし、愛されてはいるんですよね。
那一にも広次にも、実家の家族にも。 もし最初に会ったのが弟の広次の方で、こっちと結婚してたら、またその人生も変わったんやないやろか。
そうなんだよなあ・・・ 後に那一が再婚した(?)元浮気相手の女性のが、この人には合ってたような気がする。 また繊細な薫とは正反対の明るくて、さっぱりすっぱりした強そうな女。
最初からこの人にしとけばよかったのに。。

うまくいかないもんですね。。 運命のめぐりあわせが悲劇を呼んだ。
そんなことって、実人生でもありそうですよね。


ーと、この映画みた後しばし、そんなことを考えてた。。
 

伊藤美咲が女優として、体当たりで汚れ役にも挑んだーって、ちょっと話題になったけど、いまいちでしたね。 
私もこの姑さんじゃないが、ちょっとこの女にイライラしてきたよ。 (って、そういうのを組み取って演じてたのなら、それも意味ありますが。) やっぱりちょっと艶不足。
結構エロい場面も多いのですが、やっぱりすぱっと脱ぐとこまではいきませんでしたね。
そのシーンもな~んか、表面的に見えちゃうんですよね。 
もっとドキドキさせてくれよって、ワシ男かいな。


これからもしばし、映画週間やりそうなんで、お好きな方はラテ欄、チェックしてみて。

ビデオに撮って、お暇な正月に見てもいいじゃない?