臨場感半端なし、「アメリカン・スナイパー」



それでは、そろそろこれも書かないと忘れちゃいますからね・・・ 先日フォックス・キャッチャーを
見に行きましたが、本命はこっちでした。  こっちも、先々週か、見たの・・ 
確か草彅くんのドラマの最終回の日。  ええ・・今回一番ハマった割には、あまり感想書いてないのは、
たぶん、こっちの印象が強すぎてー ちょっと、「銭の戦争」が飛んでしまったこともある。

これも実話のようですが、イラク戦争に4回も参加し、「ラマディの悪魔」とかって敵に呼ばせるほどの、
スナイパーとなった、クリス・カイルさんを通しての・・・ お話し。

印象的だったのは、同じ実話でも、片や、ドキュメンタリーのように、眠気を呼ぶほど淡々と、進んだ
「フォックス・キャッチャー」に対して、こちらは、睡眠不足も眠気も吹っ飛ぶ、戦場の臨場感。
え・・? この監督、クリントさんですかってなほど、今回はちょっとハリウッド的な要素も感じました。

ええ、クリントさんの戦争映画といえば、あの「父親たちの星条旗」?と、「硫黄島からの手紙」って、
2つの相対する視点から撮った映画がありましたけど、今回のは、バッチしアメリカ側からの視点ですね。
まあ、それはしょうがない、アメリカ・・っつか、このクリス・カイルさんの視点でしょうから。
なので、ちょっと見てて・・ うーん・・・ でも、これって~・・・ なことも思ったけどね。

そもそもイラク戦争ってのが、わからなかった。  今のシリアの状態もなんだか混迷しちゃって、
わかりづらいけどね。  クリスは祖国と愛する家族を守るためだー って言ってるけど、イラクってそもそも
アメリカの脅威だった?? 大量破壊兵器もなかったことだし。  息子ブッシュがパパブッシュの
やり残したフセイン排除をやり遂げたかっただけじゃない?なんて、思ったりしてね。
その為に、多くの命の犠牲が払われた・・・  なんか私にはむなしくてね。。

最初はイラク軍と戦ってたはずが、フセインがいなくなってからの方がなんだかおかしくなってきた。
途中から彼らが敵として戦ってきたのは誰なんだ・・? なんだか今のイスラム国みたいなのと混同して
きちゃいそうだったけど。  あの人たちは何? アルカイダ? それとも米軍に家族を殺された・・
一般の市民だったのか。  冒頭に親子のテロリスト・・(と、アメリカ側からすれば)出てきたけどさ。
子供を撃ちぬく・・その後につづく母親を撃ちぬくシーンは・・ なんだか象徴的でした。
もう彼の中では、子供でも女性でもなく、味方に危害を加えようとする敵でしかないんだね・・・

ニュースでもよくやってた米軍が敵の潜伏を探るために、一般の家を一軒、一軒、捜査してくやつも。
アメリカ側から見ると、それもすごい緊張感なんだけど。。  いきなり自分ちのドアを蹴破られ、
銃を持った米軍がどかどか入ってくるの・・・イラクの人からしたら、そっちも相当な恐怖とストレスだよ。
お互いに相容れない、感情の対立・・・  そんなものも感じます。

しかし、クリスは恐ろしいほど冷静で・・ぶれない。  まあ、ここでぶれちゃったら、スナイパーなんて
やれないけどさ。  この戦争に疑問も何も感じてないよな。

昔はカーボーイになりたかったという、テキサスの若者が、9.11のテロを見て、自ら志願して、
海軍に入り、その特技の腕を生かし・・・ もしかしたらそこに自分の居場所を見つけちゃったのか。。
その使命感の強さも思ったけど、使命感以上に・・・ なんか他の兵士とは違った。。
帰国しても、なお、心は戦場にあるような。 だいたい4回もイラクにわざわざ出向くなんて。
ちょっと不思議な気がしたよ。  途中から戦場の方が彼の本来の場所のようにさえ見えてきた。 

この映画、もう1回見て、改めて書きたいくらいなんですけど・・ もうちょっとその余裕はないから。

お勧めは、とにかく戦場での臨場感、 あなたもその場にいるようにさえ感じますよ。
意外と今回のは、最初に書いたよに、ちょっとハリウッドエンターティメントな部分も感じます。
最後の最後までドキドキさせるとこ、ありますし。  私はあんまり帰国しての・・彼の家庭での顔ってのは
印象的じゃなかったな。 むしろその戦場の中での存在感みたいなの、感じました。
なんだかイキイキ?してる・・?  

4回も前線で戦い、よく無事に戻ったなあ・・・って思いましたが、しかし人生とは皮肉なもの・・
あの結末が悲しかったですね。。  ようやく彼も戦場から解放されて、普通の社会に戻ったってのに。
これも実話なんですね・・・

ごめん、まとまらなくて。  もう寝ないと、。 Aちゃん、そろそろ起きてきちゃうよ。



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