終戦記念日。 今日のドラマは。

今日は・・というか、もう昨日ですが、終戦記念日だったのね。  今年でもう65年とは・・ 
あの太平洋戦争がだんだん遠くなっていきますなあ。  そういえば、この時期は、毎回、戦争ドラマが何かと
あったものですが、今年は、これ・・っていうのがなかったですね?
倉本聡さんの、「帰国」?(漢字が難しいので、これにしたけど。。) なんてのをやったみたいだけど、
冒頭だけ見て、あまりピンとこなかったので、やめました。  (どうでしたかしら・・?)
これって、英霊達が今の時代にやってきてー 何を思うかっての?  って、ちょっと違うなあって。
さすがに、65年もたつと・・ 出尽くした感ですか?
 
しかし、また今日の(というか、昨日だけど) NHKのは、小粒ながら、ピりリとしたものがありました。
「15歳の志願兵」 って。  そこに行きつく心理の危うさ、怖さ、 そしてせつなさと。
戦争も終盤、 追い詰められて来た日本が、海軍が航空部隊の人員不足を補うために、ついに、中学生にまで、手を伸ばしてきたんですねえ。  志願兵とは言いながら、ほぼ強制。     こんだけの人数を用意しろって、
学校側に圧力をかけてくる。  って、何やってんだろー 日本も。。 たった15才の子供だよっ。。
 
 
そして、その子たちの純粋な心に、 その見事なマインドコントロールと言ってしまおうか。
志願兵を募りに来た、先輩の兵士のお言葉には、そりゃそりゃ、確かに引きつけられるものがありました。
こんなふうに大人に誘導されちゃったら・・・ そして集団心理の怖さ。
何かまずいと思いながら、 みんなが同じ方向を向いちゃう。  それが唯一の正義だと信じて。。
しかし、学校の先生にしてみりゃ、そら、 学校の保身なんだよね。 そのために、子供たち犠牲にしちゃってるんだから。   そんな思惑を知らない子供たちの、純粋さが痛いです。
 
 
唯一我が子を生徒に持つ、高橋克典さん演じる父上は、悩み苦しんでるんですがね。
彼にもこの流れをどうすることもできない。  だけど、やっと言うんです。
「もし・・ 君たちの中に、親に反対されたものがいるなら・・ 無理に頑張らなくていい。  親との仲がそんな事でこじれてまで、戦場に向かうな。  行くなら、親にも喜んで送りだしてもらえるようであれ。」 みたいな・・
 
親だったら、そんな我が子を戦争になんて送りだしたくないですよ。。  しかもたった15才の。。
その子に、「いいんです。  僕らは遅かれ早かれ、そうなるために生まれてきたんだから。 国家失くして個人はない。  僕らは大君の子供です。」 なんて言われちゃあ。 
そりゃ、オマエ違うだろ~ って、言いたいですよね。。 
 
 
でも、この主人公の少年は、目が悪かったおかげで、結局志願兵にならずにすんだようです。
親友はそのまま行ってしまったけど。。  終戦になった時、なんと思ったでしょうなあ。 ★
 
 
「真夏のオリオン」ってのもテレ朝の映画劇場でやってたみたいだけど、こっちも死ななくてよかったですねえ。
ほんと戦争映画は人が死ぬのがイヤよ・・  
 
そんで・・ その死が美化されちゃうのも。  あの艦長さんは違ったね。 
日本が負けたからって、もう終わりだ、 このまま潜水艦と共に、敵を撃って散ろうって、ピストルまでつきつけたおバカがいたけど。。 (って、おバカとも言えないけどね。 その人にはその人の思いもあり。。)
艦長さんは、「いや、終わりじゃない。 これから始まるんだ・・」って、生きることを選択した。
 
 
戦争の一つの怖さってのは、ナンつうんだろう。。  危うい正義とでも言おうか。。
そんないい理由で始まるものなんてないのに・・  どこか自分たちが正しいことをしてると思ってしまう。
何か大義名分に動かされて・・ 思考停止状態になってしまうものかな。
ものすごくある種純粋な思いでもあるだけに・・  難しいんですが。
冷静な判断がいつの時もほしいものです。 
死んじゃダメよ、死んでは・・ 終わりなのよぅ。  生きてこそ価値があるのだ。 
 
 
んな事を思ったドラマでした。  
 
ふぅ~ 今日は暑いですねえ!  眠れないよ。。