昨日は「おやすみなさい」ってブログを閉じたけど、 結局また3時過ぎまで眠れなかった。
なんだか昨夜は、昨日の映画のこと、ずっと考えてたみたいです。。
何をそんなにって、 見たのは「パーマネント野ばら」。 普段なら、見過ごしちゃうとこの作品ですが、
某方のブログに書いたレビューに引きつけられて、なんだか気になって観てしまったよ。
そして観終わった後、 ふっと画面が切れた後も心に残る余韻・・・ 観てよかった。
だけど、泣けて泣けて、この涙どうしてくれるって、 エンドロールが終わるまでじっとしておりました。。
舞台は海のある田舎町。 いいですねえ、この海のある風景って。
私が生まれて育ったところも、海があったし、私の家は海まで歩いて5分だった。
なんか懐かしいよ、この光景。 昭和な味わいがあるんですけど、これ、いちおう平成なのかな?
(まず、そこで立ち止まっちゃいましたけど。)
って、パーマ屋ってのがまたいいですねえ。 (だいたいあんなパンチパーマって今やるかい?!)
そこになんだか井戸端会議のように暇つぶし(?)に集うオバちゃんたち。
これがまたすごいんすよ、 大阪のオバちゃんもびっくりの。 下ネタ満載でやんの。
そして、主人公、菅野美穂ちゃん演じるなおこの友達も、またちょっとクセモノって感じの。
そこでいろいろ出てくるわ、 男絡みのくされ縁エピソード。
こりゃ、セックスアンドザシティじゃなくて、 セックスアンドザビレッジとでも言いましょうか。
SATCのゴージャスな女たちとは、まったく真逆の女たちの、ガールズパワーもさく裂ですなって。
その中で、唯一まともに見えるのが、やっぱりこのなおこさん・・・
そして、なおこさんには、 カシマさんていう恋人がいる。 これを演じるのが江口洋介。 イイ男です。
二人のシーンは、なんとも微笑ましい。 時には、10代の恋人のように、茶目っけもあり、時には、大人の
ちょいエロなとこもあり・・ なんともいいですねえ。 うらやましい。
男運の悪い女ばかりのとこで、 なんかこの人だけはイイ感じじゃん?
なんで、この二人は結婚しないのかな・・? するのかな・・? 気になってしまいました。
とにかく毒もある、笑いもあるこの女たちの、騒がしい日々のドラマの中で、なおこさんとカシマさんのシーンだけが、静かにほっとするよなとこだったんです。。。
まさか、そこに、こんな悲しい秘密があったとは・・・
せっかくやっと取れた二人だけの時間、温泉に行こうって、なおこさんが誘って、来てくれたのに・・・
眠ってるなおこさんを置いて、カシマさんだけが先に帰ってしまったのはなぜー?
「あなたのこと、もうわからない・・」 電話口で泣きじゃくるなおこさん。
ほんと・・ わからないよ、 何があったの? 彼は何て言ってるの?
なんで、 カシマさんの声は入らないの・・・
このへんから、もしかして・・・ って思ったんだけど。
その理由がわかった時、 anbelnの目にはツツ―っと涙が伝わっていきました。。
そのシーンがまたいいんですよ。。 友達役の小池栄子ちゃんが言うんですよ。
海辺のシーン。 仲直りしたなおことカシマさんがいる。 そこにやってくる友達のみっちゃんですっけ?
「なおこー」 振り返ったなおこさんの顔を見て、 「あ・・ごめん。 デートの最中だった? じゃましちゃったね。」
この小池栄子ちゃんの役の女ってのが、またすごかったんだから。
愛のためなら、 旦那も撥ねるーって。 (詳しくは・・映画でも見て。)
この爆弾女のどこに、こんな繊細があったんだーって・・・
私狂ってる? って言ったなおこさんも・・ うすうすはわかっているのかな。。
なんだかあまりにも、悲しくてせつなくて・・・ あとからあとから涙が出てくる。
幸せな恋と縁のない女って・・・ やっぱいるのかなあ。。 なんだか自分となぞらえちゃった??
うん。。 なんか最後に、じわじわ~っとくる映画でしたよ。
おりしも、昨日の友からのメールは、 友も映画を観てきたと言うことだった。
友が観たのは、「ねこタクシー」とかいう、 これまたマイナー感漂う映画。
(カンニングの竹山さんが出てます。) でも、 すごくよかったってさ。
やっぱ、じわじわ~っときたそうです。
友いわく、 「日本映画って・・、「大作」って言って作ってるものほど、たいした事ないんだけど、
こういう一見地味な作品の方が、 なんか時々光るもん持ってんだよねえ。」って。
でも、これがわかるようになったのは、 たぶん・・ 私たちが、年とったからだよね・・ と、
私は返信していました。
たぶん、この映画も今観たから、こんなにじわじわ~っと来たのかなって。