昨夜のNHKスペシャル・仕事のこと。。

昨夜はまあ、外はお寒い雪の中、ロストを見るまで、起きてようと、布団にくるまりながら、なにげに見ていたのが、NHKスペシャルの再放送。 「湯浅誠 権力の懐へ」とかいうやつ。
なんで見てしまったかというと、この湯浅誠さん。。 なんとはなしに気になりました。


知らない方、えーと、顔見ればなんとなくわかると思うのですが、一昨年か、「年越し派遣村」が騒がれた時の、
いわゆる村長さんっていうか、他にもいろいろ活動されてる社会運動家の方ですよね? 
あの縁なしメガネにつぶらな瞳が印象的な方。 
これまた知らなかったのですが、昨年の10月(だっけ?)から、内閣府参与として、「緊急雇用対策本部 
支援チーム」の事務局長になっていたようです。
その彼の半年にわたる孤軍(?)奮闘ぶりを追ったのが今回のドキュメント。


NHKスペシャルはいつもおもしろいのですが、今回も彼の活躍を追いながら、いろんな問題提議などもされてました。 
もうっ、じれったいったら、ありゃしないってな、あいかわらずの縦割り行政。 何か一つの問題を解決したくても、もう、それは、こっちの管轄、あれはどうのってさ。 皆に情報を伝えるだけの館内放送でさえ、許可がいるーって、なんかびっくりしちゃうよ。 なんでこんなにめんどっちいんだろうって、思うさよ。 
それと、やっぱり行政の皆さんの目がなんとなく冷めてますね・・
貧困雇用問題をあまり早急な事として考えてないってか、どこか他人事のような。
こんでも、ワシらはできるだけのことはやってますー みたいな。


内閣府に入れば、国の中枢に行けば、もっとできることがあるー と期待して、その要請を一度は受けた湯浅さんだったけど、どうも現行のシステムに限界も感じてしまったみたいですね。。
辞任されたようですが。。 (こりゃ残念でもある・・) 
もっと根本的に人の意識まで変わっていかないと、世論ももっと盛り上がらないとー 

でも、雇用問題って、切実ではあるけど、どうも皆さんやっぱり自分にふりかからないと、どこか世間も冷めてる
とこ・・ありますよね。。?
あの年越し派遣村もバッシングされたりもしたしね。


あの時も私、この湯浅さんって何なのだろうって思いました。
お仕事してるの・・? ボランティアの人? 左翼みたいなこと言う人もいたような。
TVなんかじゃ、結構行政なんかにつめよる場面なんかもあったみたいだし。
湯浅さん自身にも、バッシングみたいの、あったんじゃないかな・・


でも、今回のこの放送見て、私はむしろ好感を持ちました。  けして過激で突出した人じゃないよね。
人の話しも聴きながら、それでもなんとか道筋をつけようとする。 
現場に赴き、とにかく失業者の立場に立って、最大限できることをしようとする。
私はこういう方・・ 必要だと思います。


なんかイラク人質事件の時も言われた「自己責任」って言葉。 なんかそれだけで突き放すみたいのー
同じ人間として、寂しいじゃないのー 。
自己責任で失敗しちゃった人だって、そこから再起させてあげるチャンスや、それをサポートしてくれる誰かや
何かがあってもいいじゃん。
一番恐いのは、今ならまだ間に合う、そうやって再起できるチャンスがあるのに、時を逸して、誰にも頼れない
まま、体も心もボロボロになってしまったら、もう取り返せないかもしれないって。 
そうなる前になんとかしたいと。


再びNPO活動に戻った湯浅さん。。 道は険しいけど、やり続けていくんだろうなあ。。
ーって、これがこの方の仕事なのか・・・


昨日、私は面接に行った。 行く前まではちょっと気が重かったの。
仕事って2通りあると思うんだよね。 積極的にやりたくてやりたいもの。
気がすすまないけど、とにかくお金のため、生活のためにしなくてはならないから・・とりあえず行く。みたいな。。
昨日のはその後者の方。 私は何やってんだろうなって、ちょっとむなしい気分でもあった。
でも、面接したら、意外と、気が軽くなったけどね。 まっ、もしやれたら、とりあえずやってみたいなっと。 
(それは金のためですけどね。。)


この湯浅さんは・・ ある意味、すごくたいへんな仕事ではあるけど、これはきっと好きな道なんだろうな。。と。
だからここまでやれるんだろうっても思ったよ。。

全然関係ないけど、しばし仕事をするーってことについて考えてしまった夜でした。。