パキスタン映画 「娘よ」

久しぶりに映画を観たー第2段です。

f:id:anbelntan:20220406105249p:plain

これは、私が上映中に観たかったんですが、 見逃してしまいまして、引っ掛かってたのですが、つい最近、他の方のブログで発見しまして、動画で見れるんだ~と、喜びいさんで見ました。

パキスタン映画、珍しいでしょうね。 パキスタンなんて、だいたい 知らねえよ~なんて人も、多いかと思いますが、これはまたパキスタンの一部ではありましょうが、ほんとにあった話をもとにしているそうです。


舞台は、パキスタンでもカラコルム山脈の麓、そこには多くの部族が存在してました。

そして、この母、アッララキと、娘、ザイナブも、その1部族の中の家族でした。

ある時、部族間の抗争で命を落とすものも、出る中、(ここから、まず、びっくりですが。抗争で人殺し~?)
もうそろそろ、手打ちをしようと、その解決策として、白羽の矢がたたれたのがザイナブ。

なんと、まだ10才の娘が相手部族の長老の嫁に出されるというのです。
え~ まだ10才の娘が~ しかも相手は知らない爺さんじゃあないか。

こんなこと、ほっておける?
この児童婚というのも、世界的な女性をめぐる問題らしいですね。

それを聞いたアッララキ、自らも15才の時に今の夫の嫁に出された、娘にも同じ思いをさせたくない。
アッララキにとって、娘のザイナブは唯一の心の支え、安らぎだったんでしょうかねえ。

そして、決心します。 娘と共に逃亡する!

しかし、それは決死の覚悟、許されるはずもなく、見つかれば、相手部族はおろか、自分の部族、家族にさえ、部族間の約束を違えた裏切り者、名誉を汚したものとして、処罰されます。 つまりはー死。

え~ 家族の愛とかないのか~
家族の愛より、名誉だか、対面のが大事なの~

もう、私には信じられな~いですが、とにかくそういうこと。
二人の決死の逃亡劇、結構はらはらさせられます。


映画としても結構面白かったです。
執拗に追いかけてくる部族の男、非情で怖い。 助けてくれた運転手さんの友達、簡単に殺されましたが、あんなのいいの~?
パキスタンでもこの地域は、政府の手が届かないとか?


逃亡の中で見えるカラコルム山脈雄大な自然とかも、見物です。 なかなか行けないところですからね。
そして、主演のお母さん、アッララキ、美しい人ですが、彼女たちの逃亡を助けてくれたトラック運転手、ソハイルと、淡い恋😌💕の始まりのようなのも?

アッララキとしても、女性としての幸せ、恋する感情なんて、味わえなかったんでしょうねえ。


そして、この結末は・・・
また、え~って、感じで終わってしまうのも、監督の意図するところでしょうか。

今のウクライナの戦争など見ても、普通に生きられると言うことは、それだけでも、幸せなことなんだなと思いました。