またすっきりしない映画「LAMB」

昨日は良いお天気だったのに、今日は曇りって感じですねえ。 日に日に寒さと、冬が来るんだぜえって感じです。  さて、映画。この映画もどちらかといえば景色的に、冬、ちょっとダークな雰囲気を感じました。 

これも映画館で予告を見て、いや~ 見たい、見たいと気になった映画です。

その名も「LAMB」 羊ですね。 もう羊しかありませんって。

 

舞台はアイスランドの山間だそうです。 もうすご~くだだっ広いんですけど。

アイスランド自体、あんまり知らないんですけど。 景色見る分にはわ~って感じです。 まず思ったのは、え~ この夫婦、こんなとこに二人で住んでるの~ です。

買い物とかも大変だろうし・・お医者さんや警察とか、諸々のいろんな施設関連ないじゃん?! しかも二人だけってさあ・・ 何かあったらどうすんの?です。

そんな羊飼い(?)の夫婦の元へ世にも奇妙な出来事が起こります。

 

羊の繁殖期らしく、羊舎では羊たちの出産が始まります。 その中の一匹が世にも奇妙な生き物を出産したようです。 (これ、「世にも奇妙な物語」でもアレンジしていけそうだなあ。) 夫婦は見てびっくり。 え~ 何、これ?でしょう。。

こんなの見たら、いやだ~ 不気味だ~ってとこでしょうが、なぜか奥さん、それを家に連れ帰ってしまいます。  はい、最初見せてくれなかったんですが、子どもが成長するにつれて、わかってきた。 コイツっ、二本足で立ってる~ (ーO-)

つまり・・羊の頭を持った頭から下は人間・・の獣人ってやつですか。

さて、ここから、映画はいろんな作り方があると思うのね。

 

ホラーにもできるし、メルヘン、ファンタジーにもなるでしょう。 しかし、これはあえて(?)何でもないような、思いのほか、普通に淡々とすすむ。。

どうもこの夫婦、過去に子供を亡くしたらしい。 その子供の代わりじゃないが、(代わりか?)この羊(?)にアダという名をつけ、我が子のように育てていきます。

ちょっと問題を起こしそうなミュージシャンくずれの弟が訪ねてきますが、こいつも、最初はびっくりして、アダを受け入れられずに、殺そうとまでしますが・・・なんか可愛くなっちゃって(?)最終的には受け入れちゃいます。

奥さんにもちょっかいを出すんだけど、それも奥さんが上手く・・ではないけど、かわして最終的には追い返されちゃうし。 何も問題もないような様子です。

 

そうです。 この土地なら、別に羊の子を育てていようと関係ないと思うのよね。

だって周りに誰もいないんですから。 ほんとに家族だけの世界・・・

ただ、そこに安心しちゃいけないのかな。 人災はないでしょうが。

映画を見てても思ったけど、小さい子は絶対に目を離しちゃいけません。

ほんとの子供も事故で亡くしたみたいだし。

雄大な自然だけど、それがまた怖いのよ。 子どもは何するかわかんないしね。

アダも結構一匹?いや、一人で出てっちゃう場面もあったしね。 

 

そして、何もないような家族の毎日でも、ところどころに不安の要素が入ってくる。

はい、不気味にしのびよる黒い影? いや、白い影か?

時々、夢の中か、妄想か、ほんとに山の向こうに住んでいるのか羊一族の姿。

そういえば、アダが生まれる前に、何ものかが羊舎に忍び込んできましたよね。

こいつがアダを種付けしたんでしょうか?

そんで、奥さんのマリア、アダを思って家のそばまで来て、メイメイ鳴く羊のお母さんを殺しましたよね・・・

(羊にも母親としての我が子への愛があるのでしょうか? ちょっと恐かった人間の方の奥さん。 この子はお前になんか渡さないわよってな決意?)

ところどころに不吉な要素が出ております。

少なくともメルヘンにはならないわね。

 

そして唐突に衝撃のラストです。 またこれがわからないのですよ。

唐突に現れるアダのお父さん?? う~ん、言わない方がいいかな、

ただ、不安要素やシグナルは出ていても、突然!すぎないか~

やっぱり私には意味がわからない。

これまた後で、いろんな人の解説、解釈を読んでみても、やっぱり人それぞれの感想、解釈があるようです。 

聖書だとか、神話だとか、そんな意味合いも含まれるとか? 

しかし真実はよくわからない。 

羊から半分の人間の子が生まれたって、いろんなストーリーが組めそうですけどね。

あえて、これは淡々・・その割に衝撃のラストでした。

 

自分で確かめたい人はどうぞ。 好きか嫌いか別れるかな。