昨日はお休み。 格闘技クラスの前に時間があったので、映画観てきました。
これ、スマステーションで稲垣吾郎がイイって言ってたんですね。 私もちょっと気になったんで。。
格闘技の前にゃ、ちょっと切なくなっちゃいましたけどね・・・(最後の方じゃ、シクシク泣いてるのが聞こえてくるし。。) ちょっとネタばれにもなりますが。。 MYレビューです。
クリント・イーストウッドの「グラントリノ」。
最近考えちゃうのは、年を取るってことは・・ 孤独になること・・かな。 とか。
私も人生の折り返しを迎えてから、こんなこと思うようになりました。。(実際、なかなか友達も作りにくくなってるし・・) まあ、同年代の友達なんかは、逆に、「たまには、一人になりた~い!」など、叫んでおりますが。 ★
ストーリーの冒頭、まずイーストウッド演じるウォルトの奥さんの葬式から始まります。
子供たちも大人になり、いつしかそれぞれの家庭を持って、しばらく離れてたんでしょうなあ。
こんな時でもないと、なかなか会うこともなかったり・・?
あの、バカ孫っ、お婆ちゃんの葬儀中に携帯メールやってるっちゃあ、どういうやっちゃ。
お爺ちゃんには、KYな発言するし・・ お爺ちゃんに「ムカつく。」なんて言ってたけど、オマエのが、よっぽど
ムカつくわっ。 そしてこの孫にして、その親も・・・ つまりはウォルトさんの息子たち&嫁だが。。
これまた、イケ好けない。
ああ・・ 子供も自分の所帯持って、遠くに離れて暮らすようになれば・・ 親が死んでもこんなもん?
なんか、ここでも、家族の距離・・みたいの、感じちゃいました。
私なんかじゃ、しばらく立ち直れないだろうにさ。。
まあ、ウォルトさんも、結構偏屈で気難しいタイプじゃあるけど。
奥さんは、きっとよくデキた人だったんだろうねえ。 こんな人についてくんじゃあ、それもちょっと、たいへん
そうよ。 でも後半で見せる男気っ。 これは、なかなかないでしょうって。
ここに惚れたのかな・・なんてのも、ふと想像。
息子たちも引き上げ、一人になったウォルト。 近所つきあいもなく、むしろどちらかというと、近所つきあい
なんてのも、だい嫌い。 だけど、やっぱり何か心には寂しさもあるんでしょうなあ。。
そんな折り、出会ったのが、隣りに住むモン族一家の少年。
こともあろうに、不良ギャングの従兄にそそのかされて、ウォルトのガレ―ジのグラントリノを盗みに入るんだけど、あえなく撃沈。
グラントリノ・・って、何かと思ったら、私は全然車なんてに詳しくなかったから、知りませんでした。
クラシックカーのことなのね・・? そして少年と老人を引き合わせたキーワード。
後日、不良に絡まれてたお姉ちゃんの方も助けてやったことから、このモン族一家との、奇妙な縁ができるんだわ。
モン族・・ってのが、また。。(ラオス周辺に住む民族らしいです。 難民だったのかな。。)
このへんもまたイーストウッド的かしら。 少年は人生の始め方を知らなかった・・って、映画のキャッチフレーズにありましたが、そうですね。。 学校へも行かず、仕事もなく、ちょっとボ~っとしてるよな男の子。
そばには、悪いギャング従兄もいるし、このままだったら、道をはずしちゃいそう・・?
な彼と、人生も閉めに近づいたこの老人との、不思議なつきあいが始まるのです。
この偏屈なお爺ちゃんも、やっぱりけして人嫌いじゃないんですよね・・・
こんなふうに、昔は息子たちにも接してたのかしらねえ。。
彼なりに必死に少年をサポートしようってするんだよねえ。 そして自分も癒されていく・・
そして不器用な二人は徐々に心を通い合わせるのだ。
しかし、この平和を壊そうとするのが、モン族ギャングの悪従兄。
「タオ(その、ウォルトが仲良くしてる少年ね。)に近づくんじゃねえ!」って、このお爺ちゃん、一人で、
ギャングにヤキ入れに行っちゃって・・・ ああ。。 確かにカッコいいんすけど。
一度は叩きのめしたもんですが、これが反って、火に油を注いでしまった。
姉のス―が暴行を受け、ショックと怒りに震えるタオ一家とウォルト。。
自分の行為が、こんな暴発を招いてしまった・・って、責任も感じたのでしょうな。
そして、最後の対決。。 ああ、これがまたイーストウッド的。 けして「ダイハード」にはしなかった。
自分の身を持って、タオ一家を守ろうとしたのでしょうか。。
今はこのタオやスーが、自分にとっての家族のような存在だったんだろうねえ。。
カッコいい・・ だけど、あまりにも切ない。。
この映画がアカデミー賞でもよかったな。。 そんなにすごい話じゃない。
だけどなんだか、心に染みる。。
老いること、家族の距離、老人が見せた最後の気骨、そして、誰かをまた愛すること・・
う~ん、よかったですよ。 老いてなお、いいですよねえ、クリント・イーストウッド。
今日は夜勤なんで、まだまだ時間あります。 そんじゃ、CSIをこれから見ますっと。