これも、子供が関わってくる話です。 今回は被害者、2歳の我が子がその命を奪われます。
しかし・・・ その犯人は・・・ まずは強風に倒れた街路樹です。
しかし、息子の命を奪われた父親はとっさに言います。 これは人災だー 息子は殺されたってー
しかし、私、ちょっとこれには、最初から違和感がありました。。
まだ、いつぞやの壁が崩れ倒れた事故やら、鉄筋コンクリ―トのようなものなら、人災も追及できるけど、
街路樹って・・・ 強風に煽られて倒れるニュースもあるし、これって人災になるのかなあって。
子供の父親にしてみれば、やっぱり自分の子供が死んだなんて、受け入れられない。
なにかにぶつけないではおかれないー その気もちはわかるかなあ。
彼が新聞記者だったこともあり、彼はその事故の背景、責任の所在を、関係者にあたりながら、
さぐっていきます。 これも辛い。。 なぜなら誰一人、その責任を認めようとはしない。
確かに・・・ 認めにくいこともある。 唯一、街路樹の点検業者だけは謝ってくれたけど。
点検できませんでした・・・って。。。
アンタ、そんなの言い訳できる~ って? まあ、唯一責任を責められるのはコイツかもしれない。
しかし、そもそも、その犬の糞を毎回のように放置している、犬と散歩老人。
糞が落ちてるって連絡があったのに、こんなの俺の仕事じゃないよ~ ってやらなかった
お役所の職員。 当日の点検を妨害した街路樹伐採反対運動の主婦連。
現場に一番近いのに、アルバイトだからって救急要請を受け入れなかった夜間当直医。
いろんな人間が出てくるんですよねえ。。
まあ、小さないろんな事が重なって、この悲劇が起きたー というのですが。
結局行き場のない空しさが広がります。 このドラマもその先がないのですね。。
まあ、私が当事者の誰かでも、責任は認めないかもなあ。 (造園業者は別。 仕事してないんだから。)
それが直接の原因とは言えないし。。 アルバイトの医師だって、内科医だしなあ、
自信がなかったのもあるでしょう。 実際、彼で処置できたのかどうか。。
お父さん役の妻夫木くんの奮闘は、ちょっと「空飛ぶタイヤ」のようでもあり・・
頑張るだけに辛いもんがあります。 その彼がー 最後に、「家庭ごみは捨てないでください」って、
看板を目にしながら、 家庭ごみを捨てるシーン・・・・ 最初の方にも出てきましたがね。
何気なくしているマナー違反、怠慢、小さな罪が重なったりして、ある時思いがけないところで、
重大な事故も起きる・・・・ そこで、「乱反射」と題した作品になったのでしょうか。
みんな、気をつけようねって。
あと・・・小さな子供連れの時は・・・もう、注意に注意を重ね・・・
やっぱり強風の吹く時は街路樹には気をつけよう。 と、思いました。