午後ロー 「犯人に同情してしまう映画」

どうも。。 昨日に続き今日は昼間からジムに行ってしまいました。  今日はCSIも午後ローもない日ですからね。
テレビがある時は暑さにも、なんとか耐えてましたけど、今日はもう掃除もしてらんねえっと、さっそくジム支度。
でも、こんな暑い時にまた動くのもなあ~・・って思ったら、ちょうどいいことに、プログラムが変わって、
ストレッチの時間になってました。  ほとんどマットに寝て癒しの時間になってました。  こんな日もいいわ。
 
今週は、暑いさなかCSIと、午後ローに結構救われてました。  CSIはいつもながら面白いのだけど、
今週は意外と午後ローも充実。  特にお薦めはしませんが、ちょっとご紹介しましょう。
キーワードは、「犯人に同情してしまう映画」です。
 
まずは月曜日、「郵便配達は二度ベルを鳴らす」。    タイトルくらいは聞いたことあるでしょう~?
 
いちおう名作の部類なんでしょうか? もう4回もリメイクされたりしてるようですね。
でも、皆さんが知ってるのは、やっぱりジャック・ニコルソンと、ジェシカ・ラングが共演したやつですかね?
私もそれしか知りません。  でも80年代のこの映画、TVでも、まともに観たことがありませんでした。
なので、またこれもせっかくのチャンス、 初めてしっかり見てみましたよ。
 
へえ~ こういう話だったのかあ~  しかし意味深なタイトルが示すような、もっとサスペンスフルな作品を
期待してたら、意外や意外・・・ なんだかバカップルの悲しいラブストーリーに見えちゃったのは私だけ??
 
まず旅の流れ者フランクが、ふとしたきっかけで、ギリシャ人のパパダキスなるおっさんのレストランで
働くことになります。   そしてそこには、パパダキスおっさんの、美しい人妻コーラがいたわけ。
ねえ~ こういうキレイな奥さんがいるとこでさ、こんな流れ者のおっさんを雇うのが、そもそも間違いじゃん?
 
で、まあ、案の定、旦那がいない留守に、そういう関係になっちゃうわけ。
この最初のセックスシーンっての、当時は結構話題になったみたいです。 
でも今見ると、ジェシカ・ラング特に脱いでもないし・・・  脱がなくても結構エロスは表現できるものなのね。
 
最初はレイプまがいに始まって抵抗するコーラでしたが、 そのうち・・・ ほんとはフランクにも興味があったん
でしょうね。  旦那さんとの退屈な生活には飽き飽きしてて、何か刺激がほしかったのかなあ。。
そこで、2人は普通に愛人関係になっちゃうわけ。    さて、そこからよ。
 
私はジャック・ニコルソン演じるフランクの方が、悪いやつかと思ったら・・・ 意外やこのコーラ。
女の方が時に大胆で悪いものよ。  新しい男がができて邪魔になった旦那さんを亡き者にしようとするわけ。
まあ、フランクもそれに加担するわけですが・・・ 
最初は未遂で終わり、人の善い(?)パパダキスは、自分がコーラに頭を殴られたのも知らずに、事故って
死にそうだったのをフランクに助けてもらった、命の恩人とまで思うわけ。。
 
ここでやめときゃよかったのよ。。  神様がチャンスをくれたのかもしれない。
 
事実、フランクは何も言わずに去るつもりだった・・・  別に女はコーラじゃなくてもまた誰かと会えるでしょ。
去っちゃえばよかったのに~   コーラに見つかっちゃって。。 コーラにしてみれば自分の人生を変える
チャンスだったのね。  だから、やすやすとフランクに去られちゃ困るのよ。
 
そして第二の犯行が決行される。。  そして今度はほんとに成功しちゃったってか、旦那さんは亡くなるの。
 
しかし当然のごとく2人は疑われて・・・一時はこのまま逮捕→牢屋へって感じもなるのですが。
ここにすご腕なのか、悪徳なのか2人を救済する弁護士が現れて、保険会社と取引して、
(これまた何じゃ?って感じですが。) 2人は晴れて無罪放免。  これからバラ色の人生が始まるかと思えば・・
 
 
そうは、ななかなか、いかぬものなのです。
 
さて、このタイトルの「郵便配達は二度ベルを鳴らす」 って何だと思います?
ずいぶん意味深に思われて、犯罪トリックかなんかで使われるのかな・・?って思ったら、全然・・・
郵便配達などちっとも出てこないのです。   なので、ちょっとネットで調べてみたら。。
 
 
Wikによると、この原作者の家に来る郵便配達が、いつも二度ベルを鳴らしてたそうです。
んで、タイトルを考えた時にそれを思い出してつけたとかー ?  ほんと?
 
しかし別な人が書いてたのを読むと、postmanというのが、郵便配達に限らず何かを持ってくるものの象徴とか。
二度ベルを鳴らすということが、「受け取らなくてはならない」「知らんふりできない」という感じ。
運命の必然みたいなのを現したのではないかー という話です。  う~ん、こっちのが深いかな。
 
 
2人が出会わなかったら・・・ この悲劇は起きなかったのよねえ。
 
犯人に同情してしまうー と思ったのは、2人とも得にすごーい悪人ではないんです。。
(人殺しは大犯罪ですけどね。)  コーラも悪女というより、自分に素直、欲望に正直ってのか。
あまり利口じゃないです。  すごく感情的で、時にはそれで自分で自分を窮地に陥れちゃったりして。
 
フランクも・・・ そんな悪人じゃないです。  彼はなりゆきで手伝ってしまったけど、パパダキスの店の利権だの
財産などには得に執着もなく。  ただ自分の女をほっとけなかったみたいな。。
 
最後にコーラは妊娠するの。 フランクの子供ができて、これから私は変わる。
ちゃんと家族を持って、一からやり直すわー  って言った矢先に・・・  あー、天罰か。
 
フランクの運転する車が事故を起こし、同乗してたコーラは即死。  
でもこれがね、またそんな抱きついちゃったりして事故るでしょって感じよ。 そのバカさ加減もコーラっぽくて。 
また死んだコーラを抱き寄せて号泣するフランクがなんか哀れでした。。
 
午後ローではここで終わっちゃうんだけど、原作では?、この後、フランクは、コーラ殺しの容疑がかかり、
さらにパパダキス殺しの容疑もかかり・・・ 死刑宣告されちゃうそうですよ。
 
あー、なんつうことよ。   そこまでは見たくなかったからいいわ。
 
 
ジャック・ニコルソン、あんまり好きでもなかったけど、この映画のフランクには、なんか哀愁を感じちゃいました。
ジェシカ・ラングもいい感じでね。  このキャストは最高だったと思います。
 
 
では、お時間もよろしいようで。   また次回。   明日は朝っから仕事なんですよ~