近頃回りを歩いていると、田んぼや畑(?なんだろな。 まだあるんだうちの回りは)がどんどんなくなり、新築の建売住宅になってる。 しかし気になるのは、その家。今どきはアメリカあたりの中流家をモデルにしてるのか家の門みたいなのがなくなってますね。 ついでに庭もなくなったな。 洗濯ものはベランダに干すらしい。 しかしもっと気になるのが、家と家の間隔だ。 1軒でもいいんじゃないの?てな広さに3軒も並んじゃってたり。 2階の窓と窓でも向き合ってたら、お隣と手もつなげちゃうんじゃないの?って感じだ。 私は「団地家」と呼んでいる。 一軒家とはいいながら、なんだか団地に住んでるのと変わらないような・・ ちょっとせつない。
それで思い出すのは田舎の我が家。 うちはどっちかつうと貧乏だったと思うけど、家だけは広かったな。 まず今の都心の家と違って横に長い。 玄関はドアじゃなくて、ガラガラって開けるやつ。 ガラガラを開けるとまず皆がくつろぐ一部屋があって、そこから横ならびに部屋が続く。 全部ふすまで仕切られてるだけだから、通りぬけられるんだけど、ご丁寧に部屋をまたいで前には廊下があった。(って昔はみんなそんな造りだっけ) 廊下と並行にずっとガラス戸があって、冬以外は開けてたから、だから風通しもよかったんだな。 考えると自分の部屋なんてのもなかったですねー。 いちおう机は置いてもらってたけど、プライバシーなんてのはなかったよね。 通りぬけられちゃうんだから。だけど昭和の子はあまり気にしてなかったのだ。
しかしその昭和の子でもひとつだけ、どうしてもやな事があった。 いやというか怖いことが。
それは夜中のトイレだ。 トイレは廊下のつきあたり、家の最後部にあった。今のモダンな家と違い、昔のトイレはいかにも~な雰囲気があった。。 昔は男女別々だったんだよね。 まず引き戸を開けると男便所があり(あえてここでは便所と使う)、女便所に行くにはさらに奥の戸を開けねばならない。 これが子供のとき、なんと怖かったこと。 男便所を開けるとまず第一関門通過って感じ。
まず障子をあけて廊下に出ること自体が怖かったす。 また廊下の電気の暗いこと・・ そしてトイレの戸を開けるときのドキドキ感・・ (今と違ってトイレってなんか暗かったんだよね~ しかも水洗じゃないでしょう~ あの真っ暗な穴) 恐い映画とか見たあとじゃ絶対ダメ~て感じ。
しかしジジババの家はもっとヤバイ。 いちおうanbelnの家は雨戸があって、夜は外が見えないようになってるが、ジジババの家は雨戸がなかった・・(カーテンなんてのもしばしなかった・・) だから外が丸見え。 しかし見えるのは漆黒の闇・・
これで何か見えた日にゃあ、もっとヤバイよ。 って、夜はできるだけ外を見ないようにして、トイレまで行き着きました。 (ここもやはりトイレは廊下のつきあたり)
ふと思ったのですが、遊園地のお化け屋敷、いろんなバージョンがありますが、田舎の家ってのはどうでしょう? 圧巻はやはりトイレですね。。 あの引き戸を開けるドキドキ感は経験ある人じゃないとわかんないかな~
今私、あの昔の家に一人で泊まれって言われたら・・ 泊まれないすよ~ (ちなみに今はその家はもうありません。)
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ーって何だ、トイレの話か。 すいません、ここで「はだしのゲン」の後編が始まってしまいました。
昨日の中井貴一のお父さん、よかったですねえ。 いい意味での頑固一徹、家族に対する愛情も深くて、う~ん、ああいう男性ならついていきたいな~って思っちゃいました。
それじゃ、また。