意外とB級? 「クワイエットプレイス」

この映画はネットニュースで見まして、公開前から実は楽しみにしておりました。 
公開されたら絶対観ようって思ってた、「クワイエットプレイス」 ! 一応ホラージャンルになるのかな。
なにせ低予算ながら、本国でNo1大ヒット、斬新な設定、迫る緊張感だの、いろんな賛辞がありまして。
どんなもんやらって、見る前からワクワクしちゃって・・・・ 水曜日に観てきたのですが。
あんまり期待値が大きすぎたのか、ちょっと自分の思ってたのとは違ってたような、
ツッコみ度が多すぎて・・・ 以下、ツッコみ入れてネタバレしつつ感想書きます。
これから映画を楽しみに見る予定の人は、スルーしちゃってね。 


まず、知らない方のために、おおまかなストーリーですが、時は近未来なのでしょうか?
謎の生物に地球は支配され、人類はほとんど絶滅の状況。  この謎の生物というのが、
音に反応して人類を襲うようです。  なので、絶対に音をたててはならないー 音をたてたら即死!
ーというのが、この映画の売り文句なので、当然静かになりますよね。。。
まず、ここが私の興味でした。  まったく音のない映画なのかって。  なので、絶対映画中は観客も
音など出したらまずいだろう。  トイレも立てないから必ず先に行っておこうって準備してましたのよ。


ところが・・・ やっぱり全く無音の映画じゃまずいってのか? 最初から、音出てんじゃんって。
そうだよねえ。。 まったく音をたてずに生活するのって無理じゃん。  登場人物たちは、裸足で
歩いてますが、やっぱりペタペタ歩く音はそれなりにします。  まあ、大きな音はダメってことかいな。
それから、フツーに音楽、BGMなんかも流れちゃって。。 これ、余計じゃねえ?
そして父になる」なんて是枝監督の映画のが、全然BGMなんかなかったわ。
そんでもって、びっくりさせる効果音がやたらデカい!!  これも、私は不満。
せっかく音のない世界ー ってやってるのにー 何だよ~ これって。  このへんでまず興味が薄れた。


そして、登場人物は、ほぼ、ある一家だけ。  彼らは極力音をたてない生活をしています。
話声もダメなので、手話を使い、(元々お姉ちゃんが聴覚障害のようで、そのへんは慣れてるのか。)、靴は
履かずに裸足で歩き、とにかく音をたてないように生活してるの。  まあ、このへんはストレスですねえ。
とはいえ、自然の音は大丈夫のようなので、川に魚を獲りに行ったりする時は、川の音にまぎれて
大きな声も出して、ストレス発散?  少しの生活音も何とかいけるようなので。
でも、たまに大きな音を出しちゃったりして、登場人物と共に一瞬、観客も焦る?!
ええ、登場人物の一家とともに観客も恐怖を体感?! なんてのも売り文句になってたみたい。 
でも、それほどでもなかったなあ。。


アメリカだからか、とにかく土地が広くて、自然にも恵まれている。 
水はその川の水も使えそうだし、食糧はそこで獲れる魚がメインなのかなあ・・なんて、想像した。
だって、ライフラインが一番大事じゃん。  ウォーキングデッドなんか見てても、すぐ思うけど。
ゾンビや怪物以前に、水、食料だのライフラインが途絶えたら、そこでもう生きられないじゃん?!
都会は絶対ムリだよねえって。  それにしても・・・ 栄養不足になりそうだ。


しかし、これは観ていくとわかるが、ホラー映画というよりも、ホラーな世界を舞台にした、
家族の愛の物語ー とも言える。。。  冒頭で予告で気になったシーンがすぐ終わっちゃうんだけど、
お姉ちゃんが、内緒で弟におもちゃの飛行機を渡してあげる。 電池を抜いたけど、弟は電池を入れちゃう、
あ~ こういうの、子供ってまだわかんないのかねえ。  だいたい、子供を一番最後に歩かせるって、
ダメっしょ!って思った。  親のうち一人は最後を歩いて、子供を見てなくちゃって!
まあ・・・ そこが映画ですから。  弟ちゃんは、飛行機をいじくって、大きな音を出してしまうー
ーで、突然現れた怪物に一瞬にしてさらわれ・・・・ まあ、食べられちゃったのかなあ。。。
これは家族にも暗い影を落とし・・・  以降、娘とお父さんの間に溝ができたみたい。
でも、家族はたくましく、助け合って、生きていく・・・・  そして日々は流れ・・


なんとお母さんが妊娠! えっ・・・ え~ ・・・・   これもツッコンじゃうわ。
またウォーキングデッドでも思ったけど・・・ この世界で子供を生む?! 
そりゃこんな世界でも男女は愛しあい、辛さを忘れて燃えたい時もあるでしょうが・・・ 避妊しないの~
だって、お医者さんもいなくて、出産の時も何があるかわかんないしー だいたい声出すでしょ?!
それに赤ちゃんだって、泣くじゃん! どうやって、生むのー ? 育てるのー?!
私なら、絶対ムリだと思うんだけど・・・  一応それなりに準備して覚悟決めてたんでしょうなあ。
一人の子を失ったから、その子の分も、また生みたかったのかなあ・・・ なんて想像したり。
でも、ない、ない、 有りえないって。   


そして、出産の時を迎えたお母さんが誤って大きな音を出してー 怪物を家に呼び込んでしまうー
はいはい、ここから怒涛のクライマックスに向かいます。  そして家族の愛もー
お互い愛するものを守るためにー 命がけでそれぞれが動きだします。
特にお父さん・・・ やっぱり自分が家族を守らなければー って、自ら犠牲になって・・・
素晴らしいとは思いますが・・・・ でも、やっぱりここでもツッコみ。
お父さん死んじゃったら、その後どうする?!   怪物生きてるしー ・・・・
でも、どうにかなっちゃうんですねえ。。  

注目すべきは、このお姉ちゃん。  最初何でこの子なのかなあって思ったんだけど、
顔がブスっこだし。。。なんか温水さんに見えちゃうんだけど。 (いいすぎ?)
ほんとに聴覚障害を持つ子役さんみたいですね。  しかし演技力は素晴らしい。
そして、このお姉ちゃんがなかなか賢くて、勇敢で。 まあ、最初はいけ好かんとこもあったけど。
自らの補聴器が発する周波数に怪物の弱点を見つけます。  そして怪物と対しー
最後はお母さんが、銃をぶっ放して怪物を仕留めます。


あれ~ って、ここでもツッコみ。 怪物、銃で殺せるの?! だったら、アメリカ人、イケるじゃん。
そんな人類絶滅の危機に陥ることもなくー 銃で撃てばいいじゃん?!
お母さんのどや顔がラストカットになったけど、お父さんがいなくって、赤んぼ抱えて、
子供だけで・・・ これからどうやって生きてくんだよ? お母さん。

最後まで・・・ 私には、ノレナイ・・・ 午後ローのB級路線みたいじゃん?


ほんとは、もっと違うことを書く予定だったのだけど・・・ あまりにも想定外な映画になってたので、
こんな感想しか書けない。  私はハマれなかったかなあ。。
ほんとに全部無音でやったらよかったのにー・・・ じゃ、ウケない?